芸能人が不祥事を起こした時に各作品を自粛させることについて…【ピエール瀧】
こんにちは。
ここ最近はいろんなニュースがありました。
ニュージーランドで銃乱射事件が起きたり、東京福祉大学経由で留学生不法在留問題が起きたりなどなど。
でもやはり今週で一番デカいニュースは何か?って言われたらこれですよね。
「ピエール瀧氏の麻薬騒動」。
いやいや、まあ芸能人が麻薬をやって捕まるっていうのはよくある話で。
これまでも色んな人が捕まってテレビの前で謝ってきたのですが、
今回、報道で強調されている点は薬物依存についてではなく…
"ピエール瀧氏、出演番組中止で多額の賠償請求!"
"声優差し替え!被害総額は30億円超"
今回はこの問題について思うことを。
「その芸能人が出演するドラマやゲーム、CDの販売中止・自粛」っていつから始まった?
そもそもこの風潮っていつから始まったんですかね。
調べてみると
ビートたけしさんが起こしたフライデー襲撃事件の時には約8ヶ月の謹慎。
その時に放送していた
「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」は「元気が出るテレビ!!」とタイトルを変更。
ですが、後にクソゲーとして話題になった「たけしの挑戦状」は予定通り発売されました。
同じく麻薬で逮捕され話題になった酒井法子さん。
彼女が主演していた裁判員制度のPR動画である「審理」も公開中止になり、しばらくの間芸能活動を休止していました。(普通に服役中ってこともありましたが)
そんなこんなで芸能人が何か犯罪をやらかすと出演していた番組がまとめてバタバタっと倒れていくのは結構前からあることだったんですね。
それによって起こる弊害について
これらの所謂「自粛ムード」なる風潮が流行ると不都合も起きてきます。
一番デカいのは、番組やドラマを作るスタッフの人たちは演者という「大きな爆弾」を常に抱えながら仕事に取り組まなくてはならないということ。
どんなに自分ががんばったとしてもその番組やドラマに出ている人一人でも不祥事を起こしたらその番組はおじゃんになってしまうのです。
これって製作側からするとめちゃくちゃ怖いことですよね。
これに対し視聴者は、
「犯罪者の出るようなドラマや番組なんて誰が見るか!」
「不快だから犯罪者が出しているCDは仕舞ってください」
なんて言うんですかね。うーん。。。
もちろん麻薬に手を染めるのは絶対いけないことだし、処罰はしっかりされてほしいと思うのですがそれについて社会的制裁があまりにも大きすぎる気がするんです。
ましてやそれに関係のない人たちが大勢巻き込まれてしまっているのが本当に残念で。
言ってしまえばドラマや番組、CDや映画なんかは特に「見ない」選択はできるはずなんですけどね。自分の嫌いな俳優が出てる映画を無理やり手足を縛られて見せられるわけじゃないですし。
っていうか、大体10年ほどもすれば麻薬に手をだした芸能人も普通に芸能界に戻ってきますよね。
槇原敬之さんもそうでしたし、酒井法子さんも芸能界に戻りつつあります。
ビートルズも一時期薬物を使用していましたが復帰、今も大人気のバンドです。
本当に薬物を使用した芸能人が見たくないのならそういった芸能人に対してもず~~っと抗議を続けていくべきなのでは?と思うのですがそこまではしないんですね。
何でですかね。
これについては色々賛否が分かれると思うのですが僕はこの風潮に反対です。
JUDGE EYESの販売自粛とかもう意味わかんないからね。
日本はそういうクレーマーの意見に耳を傾けすぎなんですよ。。。
おまとめ
最後にちょっとずれた話ですが。
今回の話に限った事ではないですが、
最近ネットの普及から自分の意見をインターネットに気軽にあげられるようになってからか犯罪者に対する社会的制裁度が著しく上がっているように思われます。
何か犯罪を犯したら住所を晒され、顔を晒され、家族構成も晒され。
たとえそれが小さな罪であっても"それが罪だから"という正義感を盾にそういう行動をする人が増えてきています。
ですが、自分はこれは犯罪者の更生を阻害する卑劣な行為であると思っています。
「更生なんて必要ない、犯罪者はみんな悪い奴だ」
本当にそうでしょうか。
抑々、人は不完全で、失敗しながら学んでいく生き物です。
あなたも生きてここまで来るまでたくさん失敗して多くの人に迷惑をかけたでしょう。
たった一度の失敗でその人の人生はすべて失われてしまうのでしょうか。
たとえ、その人がその人の人生がすべて失われてしまっても仕方ないほどの失敗を犯したとしても日本には"死刑"制度がまだあります。
裁くのは社会ではなく、司法で十分なのではないでしょうか。
と思うんですけどどうですかね。少しでも更生の余地を残しておかないとその人が出てきたときに居場所がなくなってまた犯罪を犯しちゃいそうな気がしますけど。
そこらへんはどうお考えなんでしょうか。
ではでは。