のれん沼

語学やゲームや日々思うことについてタラタラ書いてます。

松本人志氏の「死んだら負け」発言とメディアの印象操作に流される人々のおはなし

こんにちは。英語の参考書についてのレビュー記事を上げるといったな…

 

あれは嘘だ!         \ウワアアアアアア/

 

ということで、昨日のよるtwitterでもわめいていたんですが、あまりにもこの騒動に言いたいことありすぎるので今回記事にしようと思いました。

 

今回の記事は私の思想や人生観が豊富に含まれているため、不快に思われる方もいらっしゃると思われます。そういうの嫌だ!って方は回れ右でお願いします

 

言いましたからね?あとから不快になったとか言われても困りますからね? 

今回の騒動について

<大体の経緯>

10月14日放送「ワイドナショー」にて、「愛の葉Girls」メンバーである大本萌景さん(享年16)の自殺とその遺族が起こした裁判について特集された。

それについてMCである松本氏が

僕はやっぱり死んだら負けやっていうことをね…

もっとみんなが言わないと、死んだらみんながかばってくれるという風潮がすごい嫌なんですよ。

 10月14日放送 ワイドナショーより

 

と発言。 これについてネット上で物議を醸しているようです。

 

twitterで"松本人志"でサーチをかけた結果

大きく分けると次のようになりました。

 

批判派

(今回の意見が賛否が分かれているのを利用して?)こんなひどいことを言う松本もといお笑い芸人のノリ・雰囲気は最低だ!業界から松本を干せ!派

言いたいことはわからないでもないけど死ぬくらい追い詰められている人に対して「死んだら負け」っていうのはさすがに酷過ぎる派

・松本って過去の著書でこういう発言してたんだよ!そんなやつのいうことなんて全部間違ってるにきまってるでしょ!そもそも人間ができてないんだよあいつは派

・松本仁志は常に成功し続けてきて、負け組とか弱い人の気持ちなんてわからないんだから余計な事言ってんなよな派

松本仁志は過去にアベと会食していた!?アベとかかわりのある人間は全員ゴミだしアベ早くやめろ派

 

肯定派

彼はメディアにより自殺した人間が過剰に美化され常に正しいという風潮が作られることにより簡単に自殺に至るような人間が増えるのを危惧しているのでは?派

・松本はただ今悩んでいる人に抗議手段として"自殺"という選択肢をとってもらいたくないといっているのであって、亡くなった方を攻めているわけではないのでは派

・勝ち負けという表現には色々な意味があって、ここでの負けは"死んでしまったらもう何もできない、死んだらダメだ!"という思いがこもっているのであり、ただ単に相手側に屈してしまうという意味だけを持つのではないのでは派

 

という感じです。

アンダーラインがついてるのは「これ説得力あるな!!!」と思った意見です。

ちなみに赤字は論外です。調べてみるとやっぱりいました。アベと関連付けて批判する人。ここまでくるとちょっと可笑しいですね。

このうち肯定派の意見は昨日23:00頃にはほとんどなく、松本氏によるツイートののちにリプ欄で出てきたような感じです。

 

この問題について思うこと

芸能人の失言(とまではいきませんが)や少し強い言葉に世間がざわつくというのはあまり珍しいことではありませんが、

今回は"自殺"という人の死がかかわるセンシティブな話題であったことや松本人志に対するアンチの多さからこの炎上に至ったのではないかと思います。

"TVは死んだ。今はYoutube"

と言われるようになったこの頃ですが、まだまだTVに出る芸能人の影響は大きいんだなあと感じられる一件でした。

 

まず、この問題について僕の立場を明らかにさせていただくと、僕はどっちかというと肯定派です。

 

"松本人志"という芸風、というかダウンタウンがあまり好きではないのですが、今回の彼の意見については単に言い方の問題であって言わんとしていることはある程度間違っていないと思います。

 

繰り返しになってしまうのですが、

僕は、今回の彼の発言に対し、

別に彼は死んだやつが悪い、死んだからってちやほやされると思うな、って言っているのではなくて、抗議の一方法として死を選ぶような人達に警鐘を鳴らしているのではと思いました。 

 

そもそも、自殺の動機のうちには

「もう現世が苦しいから逃げたい」というのと

「自分を虐げている環境に対して死という抗議手段により罪悪感を持たせたい」

の二つがあげられますが、死んでも周りが注目・同情してくれない、相手が罪悪感を持たないということに気づいたら後ろの要因で亡くなる方っていうのは一人でも減っていくのでしょうかと思ったのです。

 

現にいじめとかにあったときっていうのは

「あぁ、いま俺がこいつの目の前で自分の首を切ったら、こいつは周りから俺を追い詰めて殺したと詰られ、こいつ自身も俺を死に追いやったということについて一生苦しみ続けるんだろうな」

「そんで、死んだ俺はみんなからかわいそうって思われて一生同情されるんだろうな」みたいなことを考えます(考えてました)。

 

でも、実際はというとそんなことはないのです。

現に少し話題になった電通の過労死の問題もメディアが報道しなくなってから企業イメージは損なわれたものの根本的な問題は解決していないように思われます。

要は、「確かにちょっと悲しいとは思うけど、自分には関係ないしまぁすぐに忘れるべ」といった心境の方がほとんどなんです。

いやいや!そんなことない!自殺したのは無駄じゃない!と主張する画面の前のあなたは電通事件のことのあらましや被害者の方の名前、どういった被害を受けたかなど詳しく説明できますか? かつてメディアが同情をあおるような報道ばかりしたせいで、そこの所はあまり印象に残っていなかったのではないでしょうか?

このことを自覚し、世間が自殺した人への過剰な同情のみを報道し自殺を"美化"するような報道の仕方を改めれば抗議手段としてもっとも悲しい"自殺"というものを減らせるのではないでしょうか。

もちろん、自殺するうえの動機として現世はつらい、もう生きてても何もいいことはないし死んでしまおうという方もいらっしゃいます。

ですがそういう時も死んだらもう道はない、何もできないと教え、導いていく大人によって救うことはできるのではないでしょうか。

今は、そのような自殺を止める機関も出来ていますし、そのような機関の周知を図るのも報道機関の責任なのではないでしょうか。

 

 

っていうのが、僕の意見です。亡くなってしまった方を"負けだ"と責めるつもりは全くありませんし、本当に悲しい、辛いことだと思います。

なので、これ以上このようなことが起きないように報道機関や周りの大人が常に配慮し自殺を防ぐ・別の方法を共に探していく姿勢が重要なのではないでしょうか。

でもちょっと言い方がよくなかったですよね。僕は以前ラジオで似たような話をしているのを聞いたので真意を理解できましたがパッと聞くと亡くなった方を責めているようにも聞こえます。 

 

メディアって怖いなって思った話

ちょっと上の話題とはずれてくるんですけど、今回の批判派の意見を見てると

すごいいい意見だ!参考になる!というものもあれば、

何言ってんだ?コイツ?というのもありました。

またそれに流されて批判している人もいて批判ムードを高めているのを見て所謂"個のなさ"に悲しくなりました。

それが顕著に表れていた批判が、松本氏の過去の著書から抜粋したものです。

 

この批判を見た時に、明らかに今回の問題と論点がずれている…と思わざるを得ませんでした。

この方達は彼のワイドショー上の意見についてではなく、過去の著書から彼の人間性を判断し、「こんなことを言う奴に好き勝手言わせるな」と批判しています。

いや、まあね、確かにこの発言については僕もどうなのかなぁと思うのですが松本氏の発言どうこうについて議論すべき話題なのにこの批判はおかしいですよね。

単にこの方は日ごろから松本を批判しておりそれがたまたまこの炎上とタイミングが重なったと考えることも可能なのですが、一番いけないのはその方の意見を何も考えずに受け入れ一緒になって筋違いの批判をしてしまう方です。

中には意見には言及せず"発言している人が嫌いだからこの意見はゴミ"と批判する方もいました。悲しみ。議論の停止です。

この方のリプ欄に多く出現している所謂"個性がなく周りの強い意見に同調したがる人達"なのですが、その方たちの数も相まって昨日の夜までは一気に批判ムード一色でした。

 

一方、こちらの動画は御存知でしょうか。

Youtubeの動画において高評価・低評価の比というのは、一番視聴者の動画に対する感情が現れます。

あるYoutuberがゴルフクラブを折れば高評価:低評価は1:2.5程の比になり、一時期詐欺まがいの行為をあるYoutuberがしたときは彼が出演する動画の評価の比は常に1:2を超えていました。

しかし、今回この問題の根幹を語っているこの動画の評価数の比はどうでしょうか。

 

1147:224(2018/10/17現在)です。

 

いやいや、少なすぎません?低評価。

 

Youtubeで"松本仁志 自殺"ってうったら一番上に出てくるし10年前に転載されているし、再生回数ミリオン超えてるし。

 

多分なんですけど、この問題について語っているほとんどの方ってこの動画見てないですよね?

 

もちろん意見を言う上で情報源に不足があるのは仕方ないことですがこれだけ簡単に検索で出てくる動画を見てないのはちょっとなぁと思います。

何が言いたいかというと、この評価数の比から何かを批判する時に批判される側の意見をしっかり調べて理解していないことがバレバレだよってことです。

自分が嫌い、いやだと思っている人の意見を聞くのは面倒、苦痛に思われることもあるかもしれませんが、その人の意見や考え方を否定するならそのくらいするのは当然かと思われます。

 

何かを報道するときというのはネットニュースに限らず伝えたいことをいくらか誇張して伝えます。

記事のタイトルや見出しもできるだけ多くの人に見てもらうためになるべく過激な、派手なものにしがちです。

そのような記事をすべて鵜呑みにしてほかの立場からものを見ず"声の大きい人"の肩に乗って批判している人が多い、それでそのような人たちのせいで本当は正しいことを言っているかもしれない人が数で押されて干されてしまうというのが現に起きているのだなぁと感じられました。

生きていれば自分の中である程度の価値観が生じます。人はたいていその価値観に従って何かを発言したり行動したりします。

何も考えずに少しそれに共感したからと言って他人の意見や反対側の意見も碌に聞かず批判するというのは愚の骨頂です。思考の停止です。

この頃、このような偏向報道に気づきつつある方が増えておりTwitterなどで

「これは○○という点で偏向報道だ!その理由は○○で...」と発言している方も増えております。うれしい。

SNSが発達して情報が錯綜している現在、必要なのは

自分がいま受け取っている情報は本当にニュートラルな視点から提供されたものか、ある程度バイアスがかかっている情報ではないのか、ということを常に疑ってかかることです。

 

これ!これが言いたかったんですよ~ 何かに影響されるっていうのはよいことなんですけど、それを何も考えずに妄信するというのも考え物です。

もちろん今読んでくださっているこの記事についてもそうです。できるだけ中立な立場でものを言おうとしているのですが、もしかしたら偏ってしまっている部分もあるかもしれません。そうでしたらすみません。

 

 

 

おまとめ

今回は松本人志氏の発言とそれについての世間の意見について思うことをまとめました。

死にたくなった時は必ず一歩立ち止まって考えられる余裕を持ちましょう。

一日中家でスマホいじっててもいいんです。

個人的には加藤純一さんの生放送がおススメです。

彼は確固たる自分を内に持っています。その人生観に救われる方も多くいらっしゃるかと。

 

自殺するということはまだその先続くかもしれないその人のストーリーをそこで強制的に終了してしまうことです。その責任はその行動をとった本人よりも、周りの相談しにくい環境や自殺を美化するような報道のほうが重いと思っています。

一人でも自殺という選択肢をとってしまう方が減ることを祈っております。

 

↑よければポチっとお願いします!

ではでは。